症 状

運動麻痺 典型的な場合、右手足あるいは左手足が動かなくなります。

これを片麻痺といいます。重症な場合だらりと下がってしまいます。軽症な

場合、経験ある医師のみが発見できるものです。長い時間が経つと、ひじを

曲げて足が伸びた形でかたく(痙縮)なります。片麻痺に反対側の方向を

見れない(眼筋麻痺)または反対側の
顔の麻痺(顔面麻痺)を伴った場合

これを交代性麻痺といい中脳、延髄に病巣があることを示しています。



知覚麻痺 典型的な場合は、運動麻痺と同じ領域に感覚がなくなります。

筆や針、また振動子で触って分かるかどうかを調べますが、分かりません。

逆に敏感になっていたり、嫌な感じに感じてしまうこともあります。

(たとえば視床痛)


腱反射亢進 打腱器というゴム製のハンマーで、あちこちの腱を叩きま

す。病側の手足では激しく反応(亢進)します。



治 療 脳卒中の治療最前線http://www.ne.jp/asahi/ueda/stroke/

血管がつまるとその先の血管と還流されていた脳が、壊死してしまい水

になって吸収されてしまいます。その先の脳が元どんな役目を担っていた

かによって、症状が決まってしまいます。治療の早期の目標は、つまって

から細胞が壊死する前に再解放することです。1つには血液が固まらない

くすりを全身に与えます。あるいは細いカテーテルをつまった血管の辺りに

持っていって薬を与えます。ただしこの場合事件が起こったのがいつか、

はっきりしないといけません(3時間以内とされています)。もし血管が崩れ

てしまった状況でこの治療をすると、そのあたりから出血(出血性梗塞)

して、こんどは脳出血の治療に変更しなければなりません。

早期を過ぎてしまった治療の要点は、動かなかったところを動くようにす

ることです。がもともとの細胞は壊死してしまっているので、その他の細胞

が代わりをしてくれるのを待つわけです。これをリハビリテーションといい

ます。運がよければ前と同じ程度になることもあります。

その後 症状が固定してしまった後の治療は、長く際限がありません。

問題は、脳梗塞が起こりうる状態は変わっていないことです。なぜ血管

がつまったのか良く確認をして、高血圧の人、コレステロールが多い人、

アルコールが多い人、糖尿病の人など根本原因を解決してください。

もちろんこれらは生活習慣病といわれるようにいつまでもいい状態を続

ける必要があります。何ヶ月続けたから良いというものでもありません。




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