専門科目の神経内科というのは何でしょう?
内科というのは、メスを持たずに、つまり体に傷をつけないで、診療する科です。
循環器内科= 心臓、血管をみる
神経内科 = 神経を診る
消化器内科= 胃、腸、それに関する消化器を診る
というように分かれています。
メスを持って診療する科を外科といいます。同様に診る対象によって脳外科、循環器
外科、消化器外科などと、分かれています。特に自分はどこでも診れると思う医師は、
一般外科などとも言われます。
神経は、一つ特殊な働きがあります。つまり精神です。神経細胞自体は、悪いところ
がなくてもネットワークとして、その働きが普通の人とは違って、自分あるいは、
他人に困ったこと を起こす、こういう病気を診る医師を精神科と言います。最近では
全く 精神科的とおもわれる痴呆を、神経内科が扱うなど、多少混乱があります。
心療内科というのがあります。これは、こころから起こる病を専門にしている科です。
神経細胞には、傷はついていないと思われるので、神経内科では扱いません。
内科は、その病気を診るために、メスを必要とする場合があります。神経内科に対応する
科は脳外科と整形外科です。
では神経内科で多い病気はなんでしょうか?
@ 感染症 脳炎など.
A 血管障害 脳梗塞、脳出血など
B 腫瘍 脳腫瘍、脊髄腫瘍など
C 外傷
D 発達障害 ダウン症候群、アーノルド奇形
E 変性疾患 多発性硬化症、初老期痴呆、ミオクローヌスてんかん、パーキンソン病
F 代謝疾患 白血病に伴う病、糖尿病に伴う病気など
G ミエリン鞘の疾患 白質脳症など
H 中毒 テタヌス、ボツリヌスなど、アルコール中毒
I その他 片頭痛、失神、チックなど