年の初めに
あけましておめでとうございます。還暦をすぎて、満６０歳と堂々といえる年に
なってしまいました。
社会保険庁というところに年金を「いただく」準備に出かけました。大体年金と
いうものは、おかしなもので、生保のようにいくら帰ってくるから出してくださいと
、お願いされたわけではなく、ひたすら選良たちがうまくやるから安心して出せと
いわれて、理解してもしなくてもとられているんです。税金のようなものだと思って
も見ますが、昨今のようにいろいろ間違いだらけだなどと言われ、総理大臣に頭を
下げられても困るわけです。
＜図１＞イワウチワ イワウメ科イワウチワ属
とにかく可憐な花の代表とおもいます。良く似た花にイワカガミがありますが、
これよりは少し早い時期に咲くようです。この辺りには無く、南信州、岐阜にあります。
やまの、ちょっとした崖のようなところに咲いています。
で、届けをキチッとしないと、年金は返ってこないよなどといわれるので、
いくのですが、これがあれこれ書類をそろえて大変です。で、３５年掛けた
ものが、どれだけ返ってくるのか分かりません。長生きだと沢山くれるのですが、
父のように６３で死んでしまえば、ほとんど０です。６０以前に死亡すると、
皆くれだましということになります。おかしいですね。
昨年はこの地方の人には、とても気分のいい事がおきました。中日ドラゴンズ
の日本一です。たかがスポーツですが、あの評判の悪かった落合を監督にし、また
評判の悪童中村をひっぱりこみ、いざとなれば一塁からにらみを利かせる番長ウッズ
もいて、本当に今年は、なにもかもがうまくいったようでした。ウッズが一塁線の
二塁打コースを取ってしまったなんて、ウッソみたいでしたよ。しかも荒木の低い球も、
最後の高い球もとっちゃったし、井端も２塁の後ろでゴロをとるし、シンジラレナーイ
の連発でしたよ。あとは福留君だけなんですが、どーなるのでしょうかね。すくなくとも
巨神にはいってもらいたくはないですね。あのショート時代、なんども彼のおかげで負けて
しまった事を思うとこれもシンジラレナ〜イですよ。
いま外野へいって、すばらしい活躍、こんな人が優勝パレードにも出られず、いつの間
にか結婚してたんだけど、もっと谷夫婦的に派手な結婚式やって欲しかったな。お金は
蔵の中で腐るほどあるんだから。
中日が優勝するときは政変が起きる。といいますが。今年はセリーグでは２位だった
ので、自民党の中だけの変化に終わりました。前年政権を譲られた安部首相でしたが、
あれこれ膿が出て参議院選挙で民主党に負けました。で、アメリカに約束してきた
インド洋上ガソリン提供が出来なくなったと、辞めてしまったのです。あとで週刊誌を
見ると、実は自分にも何かお金に関する疑いがかかり、この日それが新聞にも出るはず
だったとの事。ストレス性腸炎どころではないと思わせられます。
朝青龍問題が８月でしたか。朝青龍が、腰椎骨折のため、巡業にいかないと、届けを
出して、モンゴルにかえり、あちらで、サッカーに興じていたとの事で、問題になり、
朝青龍が閉じこもり作戦に出て、しかも精神障害だとの診断書が出たり、大騒ぎでした。
大相撲では、すべての部屋が名古屋場所に集まっていたところ、新潟の新人がリンチ
を受けて亡くなってしまいました。警察が病死とみてそのまま、というところを、家族
がリンチの跡を見つけて、これも大騒ぎ。大相撲を大騒動と替えなくてはならないかも
しれません。
食物で、いろいろごまかしが起こりました。賞味期限というのがあるのですが、
一度売りに出して、残ると期限切れになってしまいます。それを元に戻してまたあと
一ヶ月とか、の札を貼りなおして、もう一度売りに出す、というのです。食べるものの
商品を扱う店で、そんな事いいのかなと思うのですが、まず１月不二家ではじまり、
北海道の白い恋人、赤福、吉兆と広がってきました。いずれもよく知っている会社
なんですが。一流会社でも平気で悪い事をするということを、いまさらのように思います。
また最近では、悪代官と越後屋のような関係がなんと防衛庁にまで入り込んでいた
という恐ろしい事件が起こりました。以前「沈まぬ太陽」という小説で、このあたリ
のことが詳しく出ていたんですが、まだまだ根絶できないようです。ただ国民の事だけ
を考えて自分の蓄財は考えないような人は、政治家にはいないんでしょうか。
自民党と民主党を合併しよう（大連立）と、福田首相と小沢委員長との話し合い
が行われ、民主党の中で反対されて小沢が辞めるとか、辞めないとか、いろいろ
ありました。コレを薦めたのが読売新聞の渡辺（彼は日本の野球を壊そうとした事
でも有名ですが）、そのほか大政治家というんです。そのうち中曽根がでてきて、
大連立は衆議院選挙の終わってからでいいよと言ったらしい。かれらにとっては、
法律を作るのにいちいちきちんと説明をしなければならない。面倒だ。という事
でしょうが、我々にとってはねぇ。今まで圧倒的な小泉内閣で、強引に進められてきた
政策はどうあせるだったのでしょうか。ひょっとすると医療破壊もここに原因があったのでは?
いく年の十大ニュースに纏めようとして、大病の後、これを書き始めたのですが、
毎年、苦労します。事件が１０−１１月のものばかりになってしまうのです。新年
の新聞で見れば思い出せるのですが。これも年をとったのでしょうか。
はじめてみた花なら書けるでしょうか。イワウチワ、ヤマアイ、シャシャンボ、
イヌトウバナ、アメリカフーロ、クガイソウ、トリアシショウマ、ヤマサギソウ、
モミジガサ、ミズトンボ、ミゾカクシ、イボクサ、ヒメミクリ、シラヒゲソウ、
ミカエリソウ、アイナエ、タチトウドイグサ、ナギナタコウジュ、ツメレンゲ、
フウリンホーズキ、キッコウハグマ、ヤクシソウ。
はじめて見た現象。太陽柱（サンピラー）。
あと１ヶ月あります。重大ニュースは次々起こります。昨夜は星野日本が台湾を破り、
北京五輪に名乗りを挙げました。地震も起こるのかもしれません。
「健康だよリ」
去る年から健康だよりも年２回になりました。
＜図２＞Ｈ１９初春号 ハギクソウ トウダイグサ科トウダイグサ属 渥美半島
ニコンＦ６ ＡＦニッコール１０５mm Ｆ８オート フジカラーsuperia Venus
ASA400
円偏光フィルター ベルボン製５３０三脚 同社製自由雲台６１Ｑ
冬の寒い風の中を、渥美まで車を走らせますと、こんな不思議な植物にあえます。
見た瞬間、えっ、これは何？と思います。植物なのに、塩分をたっぷり含んだ砂の上に、
いっぱいあるのです。
２〜３月になると、ふつうのトウダイグサで、黄色の花をつけます。
一年経って再訪してみると、葉が、菊のようにパッとひらき、紅葉してるんですが、
一面に紅葉するのではなく、緑から紅まで、きれいなグラデーションがあり、しかも
ひとつずつ違うんです。
志摩半島にもあったようですがもうなくなったようで、渥美のもはかなく、いかにも
もう絶滅しそうな所にあります。大切にしたいものです。
＜図３＞Ｈ１９春号 淡墨桜（うすずみざくら） 岐阜県本巣市根尾
ニコンＦ６ ＡＦニッコール２８−８５mmズーム フジカラーsuperia Venus
ASA400
円偏光フィルター ベルボン製５３０三脚 同社製自由雲台６１Ｑ
桜は、吉野桜のように一面にありその総力で、美しいと思えるものあり。また一本で
それにも増して、圧倒的な迫力を感じるのもあります。この淡墨桜は、日本一と思える
一本桜です。
ひとつには、その大きさ、胴回り９，９ｍ、高さ１６m,枝張り27x20m、いずれも
素晴らしいもので、国の天然記念物です。さらに歴史、長いんです。日本で最初の
歴史書古事記、日本書紀のかかれた天武天皇の時代より前、蘇我氏のさらに前、
継体天皇がこのあたりにいて、絶えてしまった天皇家から迎えられて大和にいくとき
記念に植えたというのです。
私も一度は見ておきたいと思って、出かけました。大垣から樽見線に乗り換え、終点
までいくのです。もちろん２両編成に立ちっぱなしです。終点駅から１０分ほど、揖斐川
の支流根尾川を渡ってちょっとした河岸段丘の上にありました。圧倒的な一本でした。
愛知県に住む私たちのすぐとなりに、こんな桜があることは、幸せです
＜図４＞ Ｈ１９秋号 光るもみじ 京都 光明寺付近の紅葉
ニコンＦ６ ＡＦニッコール２８−８５mmズーム フジカラーsuperia Venus
ASA400
円偏光フィルター ベルボン製５３０三脚 同社製自由雲台６１Ｑ
京都の東山から金閣寺付近を見ますと、三つの小山が並んでいます。これを鷹ヶ峰三山
といいます。鷹ヶ峰、鷲ヶ峰、天ヶ峰です。この付近は、紅葉、黄葉がすばらしいのですが、
さして人手は多くありません。写真を撮るには絶好の場所です。光悦寺の初めは、日本の
レオナルドダビンチ本阿弥光悦が、ここに土地をもらい（封ぜられて）家を建て、
京都＝日本の芸術家を集めて村を作り、その屋敷が、死後お寺にされたのです。本場の
フェレンツェはいまでも芸術都市なんですが、ここはわずかにイメージが残るだけです。
紅葉が昔を思い出させるでしょうか?
医師会会報 平成２０年 初春号
小野田内科
＜図３＞Ｈ１９春号 淡墨桜（うすずみざくら） 岐阜県本巣市根尾