豊橋医師会会報 平成19年初春号
年の初めに
年の初めに
12年前父の話をこの場に書きました。その時、次回は母のことを書きたいが、書けるかしら、
と書いた覚えがあります。で、次回になってしまいました。今回は、還暦です。で、母のことを
書こうと思いましたが、まだまだ書けません。
この12年の間に、個人的にはいろいろありました。その第一は49才の時の2回の脳出血で
すが、豊橋にいなかったら、あの世で書いていたでしょうかね。
第二は、潰瘍性大腸炎で、時々便をしたくなるんですが、我慢できず(切迫便失禁)そのため、
トイレの周りを離れることが出来ないという難病にかかっていることです。
第三は、、、と次々に書けてしまうのですが。こんなことは書けても嬉しくありません。
写真(1)ザゼンソウ(座禅草)と言う花があります。
尾瀬で有名なミズバショウと似ていて、花の周りを仏
炎苞というのがカバーして、あの白隠禅師の面壁達磨
にそっくりなんです。この花のまわりも多少温かいと
みえて、雪が溶かされています。これも達磨さんの祈
りのせいかなとも思います。前から一度は見たかった
んですが、先生にどこかにありませんかね、とやっと
聞いたとき、そりゃあ茶臼山だねと回答を得て、寒い、
雪の降る中、いってきました。満足でした。
健康たより
NO.33 新春号(写真2) ロウバイ(蝋梅、ロウバイ科ロウバイ属)
新城市名号石雲寺前 ニコンF4 AF マイクロニッコール105mm F 8 1/8
フジカラーsuperia venusASA400 円偏光フィルター マンフロット製三脚 同社製自由運台
年の初めに、黄色の梅がさいて、光っている感じ
です。が、ウメではありません。ウメには黄色は無
いようなんです。バラ科ウメに対して、科も違います。
日本には、17世紀江戸時代はじめに、中国から渡来
してあちこちに植えられています。一つ一つの花は、
ぷっくりとして、花弁は蝋のように光っています。
この木に近ずくと甘い匂いがします。花の中を覗い
ても茶色くないので、ソシンロウバイ(素心蝋梅)か
もしれません。今年は、何か、いいことがあるかも
しれませんよ。
NO.34 春号(写真3) シダレザクラ 京都 嵐山 天竜寺
ニコンF4 AF ニッコール28−85mm F 8 1/250
フジカラーsuperia venus ASA400 円偏光フィルター マンフロット製三脚 同社製自由運台
桜は、早い時期のもの(寒緋桜、江戸彼岸、川津桜)
盛春のもの(染井吉野、山桜、枝垂れ) 晩春のもの
(御衣黄、普賢象、奈良の八重桜)等と分類され、
また花の色(ピンク、白、緑)により、また花や、
木の大小によってもいろいろ名が付けられています。
最近は、ほとんどの桜が、染井吉野に統一されてし
まって、しかも寿命がきているため、ひょっとして
日本中の桜が、終わってしまうのかもしれないと、
聞くことがあります。
この世界も、みんなちがってみんないい(金子みすず、私と小鳥と鈴と)ということでしょう。
天竜寺は、京都の西の方、もと亀山離宮の跡に足利幕府の創始者足利尊氏が、亡くなった後醍醐
天皇のために建てた寺で、この建築費用を捻出する為に、天竜寺船で貿易を独占したという、何か
複雑な思いの寺です。この嵐山代表の寺のまわりには、亀山公園、ホテル嵐亭、吉兆などと、僕ら
も聞いたことがある建物が並んでいます。
ふと空を見ると、青い空に白い花が流れています。光は、さんさんと降っています。
NO.35 夏号(写真4) クサギ (臭木、常山木)クマツヅラ科クサギ属、葦毛湿原
ニコンF4 AF マイクロニッコール105mm F 8 1/125 フジカラーsuperia venus
ASA400 円偏光フィルター マンフロット製三脚 同社製自由運台
「行きすぎて 常山木(クサギ)の花の 匂いけり」・・
富安風生。多少は臭いかもしれないが、クサギはないだろう
と思うのです。せめて匂木とかでは駄目だったんでしょうか
ね。でも命名はもう過去のことなので、しょうがないです。
ただ花は立派でしょう。ピンクの中から大きな白い花弁が出
て、ながいおしべが4本。堂々と花粉を持ち上げ、めしべが、
ちょっと遠慮して下へ流れています。
実はまたきれいな青い玉を赤い布で包んだようです。これが木一杯に出来るのです。
この実は草木染の青い染料で、この青は、貴重なんだそうです。また葉は高血圧、リューマチ、
下痢、できものの薬としても使われるなど、匂いの強いものはいろいろ利用価値が高いようです。この像は、葦毛湿原の前の広場で撮影しましたが、8月のシーズンになると、この山のどこにでも
一杯になります。
NO.36 秋号(写真5) 光るもみじ 京都 光明寺 ニコンF4 AF マイクロニッコール
105mm F 8 1/8 フジカラーsuperia venus ASA400 円偏光フィルター
もみじも、山のもみじ、川のもみじ、町のもみじ、いろいろありまして、それぞれに素敵です。
最近の雑誌では、京都のが圧倒的に多いようですが、私の欲目でしょうか?
ここ光明寺は、京都の南西、長岡京市、西山の麓
にあります。浄土宗を始めた法然上人のお寺で、西
山浄土宗総本山といいます。本堂というべき御影堂
の前に法然上人の像が立っています。その手洗いに
映るもみじで、水が黄金色にうねっています。この
寺にはこの表参道とともに、もう一つもみじ参道と
いうのがあり、その場所も華麗な紅葉で、あちこち
の雑誌に載っています。そちらも大変気持ちのよい
紅葉でした。
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