頭 痛
頭が痛いことを、頭痛といいます。頭は、かなり大事なところなので、痛いのは
かなり心配になるでしょう。神経内科では、最も大切な症状といえます。
頭の大部分である脳は、痛みの元にはなりません。身体の痛みについては、
神経を伝って脳が痛いと感じるのですが、脳自体の病変については、そこに
痛みを感じる末梢神経自由終末が存在していないので、痛く感じないのです。
ただ、脳を包む脳膜、脳の下側にある大血管には自由終末があるので、痛み
を感じます。
頭痛は、急性頭痛と慢性頭痛に分けて考えられます。
急性頭痛
いつも痛いわけでもなく、何時間続いたら慢性というものでもありません。
眼性頭痛 ; 目の痛みを頭だと感じるもの。
耳性頭痛 ; 耳の痛み、中耳炎、外耳道炎、などを頭だと感じるもの。
鼻性頭痛 ; 鼻炎、咽頭炎などを頭と感じるもの。
脳卒中 ; くも膜下出血 急にものすごい頭痛が来ます。その凄さは、
生まれて初めてとか、ハンマーで叩かれたようと多くの人が
言われます。原因は、動脈が硬化して、こぶが出来、そこか
ら出血するものです。血液が、脳膜に触れて痛みを感じます。
死亡率がかなり高いです。
髄膜炎 ; 脳の周りは、普通無菌状態ですが、どこかから細菌、
ウイルスが入ると、髄液圧が
高まり痛みを感じます。これもかなりの死亡率です。
外傷 事故 など原因のはっきりしているもの
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